2015年4月7日火曜日

近所の風景がまた変わった

数年前から廃校となっていた近くの小学校が、特別養護老人ホームと保育園の併合施設としていリニューアルされ、その保育園が昨日からオープンとなった。旧小学校のプールのあったところで、道路から少し引っ込んでいるが、細い鉄棒を並べたような塀越しに中がよく見える。道路に面した南側が全面ガラス張りになっているためである。昨日見たのは夕方6時前、今朝は8時前だったが、既に沢山の子供たちが保母さん達と遊んでいるのが見えた。

待機児童が多いことは予てから聞き及んでいる。この辺も住宅街でアパートも多いので、この保育所の完成を待って子供を預け、今週から働きに出るお母さんも多いのだろう。旧校舎の方は3階建ての老人ホームのようだが、未だ入居者が入り始めていないようで、夜は灯りがほとんど見えなかった。校庭は綺麗に整備されて、一昨日の日曜日は町内会主催のお花見イベントがあり、昨日は大勢の子供が遊んでいた。

老人ホームと保育園の運営は宮崎県に本部がある社会福祉法人である。校庭は区が売らずに所有しているのかとも思ったが、そうでもないらしい。社会福祉法人が近所の町内会と協議しながら運営していくようにも見える。何れにせよ、廃校が生まれ変って綺麗になり、地域の人にも貢献するようになればこんな結構なことはない。半世紀前に豊島区に来た時は、なんて不便な田舎だろうと思ったが、気が付くと便利さは夢のような変りようだ。

この施設をネットで調べると、戦前から宮崎県西都市、初めて聞く地名なのでどこにあるかも見当がつかないが、に設立された保育園が戦後児童福祉法施行で認可保育園となって宮崎県内で発展し、一躍東京に進出して平成23年に大田区南馬込に「おおた みんなの家」を開園、この豊島区の施設「せんかわみんなの家」は中に「たまがわみんなの家」があるので既に3施設目のようだ。年寄りと子供を同じ施設内でケアするのは双方にメリットがあることは仄聞している。

恐らくその草分けなのかもしれぬ。地方で育った事業者も需要に比例しどんどん東京に吸い寄せられて発展するのだろう。我が家と事務所の間には、既にかなり大型の特養施設が別に存在していたが、保育園との併合コンセプトはやはり目新しい。こういった施設が増えることは、近隣在住の身としては歓迎すべきでことでもあろうが、個人的には出来るだけお世話になりたくない。地方創生などと言葉だけが空回りするが、老人施設から墓場まで首都圏に吸い寄せられつつある現状をどうすればいいのだろう。

オリンピック招致なんぞやめて、いっそ、不祥事続きの国会を福島県に持っていくとかした方が良かったのでは・・・な~んて思ったりして。

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