2018年4月10日火曜日

これからが見もの

これだけ政権の嘘がばれても、総理は「官僚の病巣を究明して膿を出し切りるために全力を傾注するので、お任せ下さい。」みたいことを言っている。正気の沙汰とは思えないが、国会に薄ら笑いを浮かべながら座り、平然と言い放つ姿を映像で見ていると、この人はやはりどこかが狂っている、とても常人ではないと思えてくる。トランプ大統領でさえ、この薄ら笑いを気持ち悪がっているのだからどうしようもあるまい。誰かがツイッターに総理の嘘に対する感覚を捉えて、<戦後日本の歴代首相の中で現首相ほど「言葉」に不誠実な人物が他にいただろうか。>と書いていたが、政治家の資質以前にまともな国語教育を履修できていないように感じてしまう。

何れにしても、ここまで来ると余命は時間の問題だと思うが、今後は周辺で甘い汁を吸っていた連中の逃げ足の競争が一種の見ものとなるだろう。官僚も上に行くと政治的選択を迫られるのは仕方なかろうが、佐川氏なんか沈没間近の船の機関室に自ら入っていったようなことで仕方ないが、気の毒なものだ。普通下級官僚は政治とは無関係でよかった筈が、今回はどの省庁でも、ご粗末な政治家が下級官僚まで巻き込んで犠牲を増やしそうなのが気の毒でならぬ。

政治家は元からいい加減だから、現政権の忠犬を気取っている連中も、上は幹事長なんかを始めとして、決戦になったらどっちにつくべきかの研究に没頭していることだろう。市井にあっては、評論家なんかでも微妙に軌道修正し始めているのがちらほら出始めている。当たり前と言えば当たり前だが、派閥なるものが判然としないので、次にトップを引く者はおろか、候補者たりうる存在すら判然としない。閣僚がこれまた小者ぞろいだから余計難しい。

先週図書館で1955年政変(正確には1954年末政変と言うべきかも)当時の雑誌をちらちら見て思ったことがある。大長期政権築いた吉田茂でさえ末期になると行動様式が現安倍政権に似ているのだ。当時は対抗馬の鳩山一郎を担ぐ動きが党外で活発になったことに加え、吉田が右腕と頼んだ緒方竹虎が造反したことが決定打になったようだ。現在の自民党内に安倍に造反できる人材はいないようだ。

石破にしても小泉進次郎しても格好つけているが、本気で戦うという姿勢は見えてこない。沈没すると決まった船の上で未だに逡巡しているようにしか見えない。それにしても、トランプも首脳会談の予定をキャンセルしない神経がよく分からない。

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