2017年8月9日水曜日

テレビ出演の玄人さん

今回の内閣改造で沖縄・北方領土担当大臣になった江崎鉄磨氏が面白い。政治家は誰でも大臣になることに深い憧れを持っていると思っていたが、江崎氏はそうでもなかったらしい。当初身体がもたないと固辞したらしいが、派閥の親分に叱られて拝命したとのこと。何で沖縄・北方領土担当なんて大臣が必要なのか意味不明だし、氏の専門分野がなんであるか知らぬが就任記者会見で「自分はこの方面については素人なので・・・」と言ってのけた。

任命した総理からも大分注意されたようだが、最初からなる気が無かったのだから仕方がないだろう。昨日もオスプレイの事故に関して「地位協定見直しの必要性を感じる。」と、自分の所管事項でないことを口走り、そのすぐ後に沖縄出張があっただけに本人も大分慌てたようだ。早速昨夜のテレビ朝日「報道ステーション」では、女性キャスター小川彩佳氏が「江崎氏の発言は私たちの思いと同じではないでしょうか。」と救いのある発言もあったが、すぐにメインキャスタ後藤謙治氏が「勉強不足の素人的な発言は、鳩山元首相の発言と同じで、却って沖縄の人を傷つけることになりかねない。」と警告。

今朝も同じテレ朝の「グッド!モーニング」でも、元外務官僚の三宅邦彦氏が「地位協定は、月に2回開催されている日米合同委員会で常に見直され、運用面が改善されているのです。大臣たる者もっと勉強してから発言してもらいたい。」と如何にも玄人っぽい苦言を呈している。要するに政治の世界は、素人さんには任せられないのよ、と言うことらしい。しかし世の中の圧倒的多数がその素人さんだ。玄人さんだけが、日本がアメリカの属国であることを是としているのは困ったことではないか。

素人と言う意味では外務大臣に就任した河野太郎氏も、自民党外交部会に一度も出席したことのない、と批判する自民党議員がいた。しかし7日マニラで開かれたアセアンの会議に出席、ここで中国の王毅外交部長と直接会談の冒頭部分が報道された。王毅氏は河野氏の親戚の伯父さんみたい態度で、河野氏はそれなりに敬意を表しながら「中国には大国としての振る舞い方を身に付けていただく必要がある。」と応酬したところまで録画されている。

これについては昨夜のBSフジ「プライム・ニュース」に出演していた玄人の面々の岡本行男氏(元外務官僚)やケヴィン・メア氏(元米国務省日本部長)たちが勝手にくさしていたが、面白かったのは岡本氏が今月17日日米の2+2会議がやっとセットされたことを受け「これまで日本に防衛大臣がいなかったようなものだから・・・」とコメントしたのが印象的だった。

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