2010年3月16日火曜日

春来たるらし


昨日から今日にかけて急に気温が上がった。日曜日まで着ていたコートはおろかシャツ1枚でも良いくらいだ。昨日従妹が来た時に「東京はもう春ですね、お花いっぱい咲いています。」と喜んで、仕事部屋の近くで満開になっていたミモザを携帯で写真に収めていた。その時に「さっきは木蓮が咲いているのも見ましたよ。」とも言っていた。彼女は生け花の展覧会を見るためにわざわざ上京したくらいなので花には敏感なんだろう。


今日は散歩がてら少し周辺に目を向けると、成程春の色が濃くなっている。桜はこの2日ですっかり蕾がふっくらし始めたので、昼を食いに入った定食屋では「いくらなんでも早すぎる、入学式まで持たないのでは。」と不満の会話が小耳に入ってきた。相手の人は「明日から又寒くなるみたいだし、咲いても2週間ぐらいは持つから大丈夫だよ。」と慰めている。確かに季節感を大事にする日本人は余り季節はずれな事は喜ばないかもしれない。しかし年を取ってくると暖かくなるのは何と言ってもありがたい。


近くに小学校(既に廃校になってはいるが)と高校が並立しているので植生が多く、気を付けて見ると春の気配が濃厚に漂っている。ご近所の垣根に植わっている沈丁花の香りは少し盛りを過ぎているが、同じく家々の玄関先に並べられた鉢植えの草花は色とりどりに咲いているし、ミモザ等アカシア系の花とモクレンは正に真っ盛りだ。緋寒桜だろうか桜も数本咲いている。普段仕事の事しか頭に無いせいか?眼中に無かった春の色が陽気のせいか、昨日の従妹の言葉のせいか急に目に飛び込んできた。


これも滅多にない事だが、近くの小学校の校庭に寄り道して木蓮を携帯で撮ってみた。

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